哲学の道(てつがくのみち)

 「日本の道百選」の一つに選ばれている哲学の道は、南の若王子橋から北の銀閣寺橋までの琵琶湖疏水分流に沿ったおよそ1.8キロメートルの道のりです。若王子橋は丸太町通の南に平行する冷泉通から熊野若王子神社の参道に架かる橋です。銀閣寺橋から東へ歩くと銀閣寺への参道です。

 桜、新緑、蛍、紅葉、雪など四季をにわたって美しい哲学の道ですが、特に春の桜がきれいで大勢の人が疏水に沿う道を桜を仰ぎながら歩きます。

 疏水分流に沿うこの道を「哲学の道」と名付けられたのは、京都大学教授で文学博士・哲学者の西田幾太郎が思索にふけりながら毎朝歩いたと伝わる事に由来します。

 哲学の道の近くには世界遺産に指定されている慈照寺(銀閣寺)の他にも、東側の山裾に法然院、安楽寺、霊鑑寺、大豊神社、熊野若王子神社などの社寺が点在します。哲学の道から見下ろす位置には南禅寺塔頭の光雲寺があります。

  哲学の道の春を飾る桜は主に関雪桜と名付けられた約300本ほどのソメイヨシノですが、他にもピンク色の花を垂れる枝垂れ桜や、オオシマザクラが薄い青色の花を咲かせる等、何種類もの桜が見られます。

 日本画家の橋本関雪が銀閣寺参道の近くにアトリエを持ち、ここで多くの名作を描いて大成しました。大正10年頃に橋本関雪の夫人が感謝の気持ちを込めて多くの桜の苗木を寄贈しました。その桜が関雪桜と名付けられて哲学の道の春に咲き誇っています。

 京都駅前から市バス100系統に乗車して「銀閣寺前」で降車すると哲学の道の北端がすぐ近くです。
 京都駅前から市バス5系統に乗車して「南禅寺永観堂前」で降車すると哲学の道の南端が近いです。

 哲学の道をクリックすると哲学の道の桜の大きな写真が御覧いただけます。