醍醐寺の春は寺域全体が見事な桜の花に包まれます。

醍醐寺 桜

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 平成6年(1994)にユネスコの世界文化遺産に登録された醍醐寺は、理源大師聖宝(りげんだいししょうぼう)が貞観年間(じょうがん、平安時代初期859~877)に上醍醐の笠取山で老翁に差し出された山の湧水を飲んで霊感を得て草庵を設けたのがこの寺の始まりとされています。この湧水は今でも上醍醐の清瀧殿の近くの霊泉から湧き出ており「醍醐水」といわれております。

 醍醐寺は真言宗醍醐派の総本山で深雪山と号し、広い醍醐山全体を寺域としています。醍醐寺は東の山の上を上醍醐(かみだいご)、西の山の下を下醍醐(しもだいご)とし、上醍醐と下醍醐をまとめて醍醐寺としています。

 醍醐寺は国宝、重要文化財に指定されている文化財が約七万六千点もあり、未指定のものを含めると十万点にもおよぶ貴重な建築物、美術品等を所蔵しています。

 国宝の金堂は慶長5年(1600)に豊臣秀吉が紀州湯浅の満願寺から移築したもので平安末期の様式を残しているそうです。正面七間、側面五間の入母屋造りの金堂には重要文化財の薬師三尊像が本尊として安置されています。

 京都府では最も古い建築物と言われる醍醐寺の五重の塔は、醍醐天皇の菩提を弔うために天暦5年(951)に建てられた高さが38メートルの塔で国宝に指定されています。初層内部の板壁には日本の密教絵画の源流をなすものといわれる両界曼陀羅や真言八祖像が描かれています。五重塔初層壁画18面が国宝に指定されています。

 醍醐寺には枝垂桜、染井吉野、山桜、八重桜などの約1000本もの桜が植えられていて、毎年の桜が満開を迎える日に豊臣秀吉の「醍醐の花見」を再現する「豊太閤花見行列」が賑やかに行われています。

 別サイトの醍醐寺の桜(京都五重塔)の写真のページもご覧ください。

醍醐寺の所在地
 京都市伏見区醍醐東大路町22
醍醐寺の拝観料
 (三宝院、伽藍、霊宝館)
 大人 800円
 中学・高校生 600円
 小学生以下 無料
 20人以上団体割引
醍醐寺の拝観時間
 
午前9時~午後5時
醍醐寺へのバスと電車
 京阪バス「醍醐寺前」下車すぐ
 地下鉄「醍醐」下車徒歩約10分